体験談
癒しの旅路 その16 姉との和解
そしてセッションをはじめました。
原因となる年齢は1歳、関係者は父、母、おば、姉の4人でした。1歳の頃の記憶なんてないよ、と思いましたがイメージをしていくと、以前におばがぼくに話してくれたことを思い出しました。
ぼくが1歳のころ、家族は高い階のアパートに住んでいました。ぼくはひとりでハイハイして窓から落ちました。落ちた瞬間、必死に腕を伸ばした父に背中を掴まれて助かりました。
多分落ちたら死んでいただろうと、おばが言っていました(僕には全く記憶がありません)。
助かった僕を見て父や母、おばはかなり驚いたようですがホッとした表情で笑いあっています。しかし2歳の姉だけ様子が違いました。
姉はとても深刻な表情で僕を見ていました。姉は
「この子が死にかけたのに、みんな笑っている。自分が守らないとこの子は死んでしまう」
そう感じていました。悲壮感が漂っていました。
否定され、攻撃され続けてきたぼくは姉には愛されていない、という信じ込みを持っていました。しかし、この場面を見て僕は姉に愛されている、ということをはじめて心の深いところで実感しました。
前日に、姉はいつも僕のことを心配していると言っていたのを思い出しました。
姉は子供の頃、毎晩ひとりで泣いていたそうです。両親の不仲と、どうやって僕を守ろうかと言う思いで押しつぶされる思いだったようです。
子供の頃の僕はそんな姉の思いに全く気がつかなかった。過剰な攻撃性を身につけた姉に自主性を奪われているとしか思えなかった。いつも怯えていた。
本当は姉の過剰な保護意識の結果だったんですね。
僕はたくさんの涙を流しながら悲壮感の漂う姉に告げました。
「自分は大丈夫だから。簡単に死んだりしないから。だから自分の身を削るほど心配する必要はないんだよ。」
姉はホッとしたようでした。
最後に「姉をいたわる」という選択をしました。新しいひとりごとはまさに「愛されている」というものでした。最初、「姉に愛されている」と言ったのですが筋反射テストで「姉に」は削除されました。
僕はずっと自分の無価値感、自己否定感に強くとらわれていました。それは姉に愛されていないという信じ込みが大きく関わっていたようでした。
姉に愛されているということが実感できてはじめて、姉だけでなく「自分は愛されている、生きて、ここにいていいんだ」ということを体で理解することができました。
僕の中に最も大きくのしかかっていた闇がひとつ、消えていくようでした。
セッション後、すぐ姉に電話をして感謝の気持ちを述べました。姉は驚いていましたが喜んでいるようでした。
このセッション以来、普段の生活のなかで確実に気持ちに安らぎを感じるようになりました。
現在、姉に対するネガティブな思いはほとんど無くなっています。支配と従属の関係もなくなりました。これからも姉をいたわり、ともに支えあいながら生きていきたいと強く願っています。
新しい選択 姉をいたわる
新しいひとり言 愛されている
新しいふるまい 姉に連絡をとる
