体験談
癒しの旅路 その11 父への憎しみ
Eさんの3回目のセッション。今回は父のことをテーマとして扱いました。ぼくと父は20歳を超える頃まで不仲で当時もまだ距離がありました。
Eさんいわく、誰にとっても家族の問題というのは一番大きいのだそうです。いつものようにキネシオロジーで調べてみると、自分の中には父に対する憎しみがあり、それは受胎時にすでに母親から受け継がれたものであるということでした。
そして催眠誘導へ。いつものようにあまり明確なイメージはわきませんでしたがなんとなく母親が父親を口汚くののしっているイメージが浮かびました。それをきいているぼくも母親に同調しています。
Eさん「お父さんはどんな気持ちでしょうね?」
ぼく「やってられないですよね。」
母の影響を受けていたぼくら子供たちは父親に対して否定的でした。
父は早くに父(ぼくにとっての祖父)を亡くし、ずっと母の手ひとつで育てられてきました。祖母に「勝ちなさい、勝たないとダメだ」と言われ続けてきた父は甘えることを許されずに生きてきました。
そして素直に愛情を求められない父は酒を飲んでは母に暴力を振るい続けました。
そんな甘え方しかできなかったのです。
虐待を受けているとしか捉えられなかった母の激しい恨みはぼくに引き継がれたのでした。
家族に慕われず、家庭が癒しの場にならず、それでも働き続けた父。ちょうどその頃、独立して間もなかった父は時には健康保険料や年金が支払えず、差し押さえを食らう寸前までいったそうです。
ぼくが中学生の頃に離婚の話が持ち上がり、母は父に「あなたがひとりで出て行けばいい」と言いました。ぼくと姉と父と3人で話した時、父は「出て行ったほうが良いのか」と聞いてきました。
自分が立てた家を一人で追い出されそうになった父。
ぼくと姉は泣きながら「それは違うと思う」と言いました。見るといつも気丈な父の頬が涙で濡れている。「ああ、父も泣くんだな」そう思いました。
Eさんも涙を流しながら「お父さんになんといってあげますか?」
ぼく「本当におつかれさま。今まで何も返せなくてごめんなさい。これからお互いが幸せになることによって過去の出来事をプラスに捉えられるようにしていきたい。」
父とのことはその後スリーインワンのセッションでも扱うことになり、大きく関係は変化します。
