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体験談

癒しの旅路 その10 背負い続けた母の悲しみ

Eさんに2回目のセッションを受けました。

キネシオロジーを使って調べてみるとぼくは、ひとつ前の過去世でやりたいことをやろうとしたが周りに理解されず、そんな自分を非難して報われないまま死んでいったことがあり、それが自分の前進したいという願望をさえぎっている、と説明されました。

そして催眠誘導へ。手足がマヒするような、いつもの催眠状態には入れるのですがやはり明確なイメージは湧いてきません。

何度か繰り返したところ、なぜか悲しみにくれた母の顔が浮かんできました。そして小さい頃のぼくがそのそばに立っている。母の悲しむ顔を見ているとこっちまで悲しくなってきます。

母の悲しみは父との関係から生じたものであることがすぐにわかりました。かつて、暴力的であった父は母に対して人とも思わないような扱いをしていました。

ぼくがものごごろついた頃には二人はすでにかなり険悪な状態にありました。ぼくはそんな母の悲しみと一体化しており、自分の悲しみとしていました。

催眠状態のぼくが

「3人兄弟のなかで男はぼくひとりだし、息子の自分に母がよりどころを求めるのは自然なことじゃないですかね・・・」

と話すとEさんはすかさず

「自然じゃない!」

と強い口調で言いました。

「こうして依存関係になっている親子は少なくないけれど、それは決して健全な姿勢じゃありません。お母さんの歩んできた人生は辛いこともあったでしょうけど、でもお母さんなりの今生での課題があってそれを克服するためのものなんです。

あなたまでがお母さんの悲しみを背負ってそこにはまりこんではいけない。お母さんは自分で乗り越えなくてはいけないし、あなたはその悲しみにはまりこんで自分の人生の歩みを止めてしまっている。

ハイハイをする赤ん坊を親が助けないように、手を貸さないことが愛情である場合もあるのです。あなたがあなたなりの人生をしっかり歩み、ひとり立ちしたとき、そのときはじめてお母さんの力になれば良いのです。」

とEさんは力をこめて、そして愛情をもってぼくを諭しました。

そして、イメージのなかで悲しみにくれる母から離れ、別の場所へ歩んでいくことにしました。母をひとりにしてしまうのはとても辛いことでしたが、

「これは見捨てるわけではない。一度離れて、そしてぼくがひとりだちした時に再び助けに来るんだ。」

そう言い聞かせることで歩みを進めることが出来ました。

このセッションを受けてから、母のことを少し客観的に見ることができるようになった気がします。母が辛いのは確かなのですが、では自分に何ができるだろう?と建設的に考えていけるようになりました。

母とともに背負い続けてきた悲しみから抜け出した、ということなのでしょう。

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